2008年02月27日

金曜のザシ・ゴリュ



肝臓は酒を分解するための臓器…という誤った認識がある。本当は体の疲れや毒素を除去するのが主たる役目で、病的な肝臓は黒ずんでいるのだそうな。これは牛にとっても同じことが言え、健康なヤツは画像のような赤褐色をしている。

焼肉園・たじかではこの健康なレバ刺しを金曜日に入荷する。じゃあ土曜日にでも行ってみるかと思われたアナタ、翌日は残っていないと心得よ。金曜の常連はコレを目当てにやって来るからだ。

食感はザシザシと小気味良いそしゃく音を刻み、ヌルっとした質の悪いものと一線を画する。味わいも甘く、ゴマ油のトロりとしたコーティングがまろやかさを演出する。もちろん、密かに忍ばせた塩との相性がバツグンなのは言うまでもない。



次はセンマイ刺し、通称“生セン”である。この生センも金曜日に入荷する一品で、土曜に会えないであろうことは想像に難くない。

センマイとは牛の胃袋のひとつで、ミノ、ハチノス、センマイ、ギアラの順に続いている。まあ、正式にはギアラを除いたものは食道にあたるらしいが胃袋が四つもあるとした方が愉快だからそのまんまが良い。

でっ、ここの生セン、とにかく新鮮で瑞々しい。クタリとしたやつが多い中、ビシバシと張りを持つ。つけダレも酢味噌ではなく、仄かな甘味を引き出すために一味唐辛子をパラリと散らしたポン酢で食させる。生センはコレに限る。

ただ…と言うかやっぱりと言うか、特筆すべきはその食感。ゴリュッ、ゴリュッ、ゴリュッと、前後左右の客に5.1chドルビーデジタルなサラウンドを奏でる仕掛け。これは呑兵衛が一番喜ぶ酒のアテで、ひっそりと進む独り呑みに華を添える。

さあ、今週の金曜は焼肉園・たじかの“ザシ・ゴリュ”を是非ともお試しあれ。



撮影場所 大分県佐伯市 焼肉園・たじか


  

2008年01月25日

しゃぶるときは速攻で!

日本人が肉をアッサリと食すために編み出した食べ方“しゃぶしゃぶ”。薄~くスライスされた肉をクツクツと沸騰する地獄釜にくぐらせてやるアレだが、釜に浸かる時間を間違えると大変なことになる。



よくテレビ番組で「しゃぶ、しゃぶ、しゃぶ、しゃぶ」などと嬉しそうな顔をして、女将と会話しながらやっているが、もう遅い。状態としては薄っすらピンクに色づく程度、「しゃぶしゃぶ」とだけ言ったら即座に引き上げ熱が伝わりきらない内に食す。バサバサではなくムニュっとした舌触りがとても上品で、にじみ出てくる旨味を舌で捉える感覚も愉しめる。



また、ここではも“しゃぶる”ことが出来るのだが、こちらはちゃ~んと熱を通して欲しい。ピーチからオフホワイトの色合いになったところをポン酢に浸しバックリ…こちらは旨味が強く、牛しゃぶよりもコクは上だ。



さて、こういう生でもやれる牛しゃぶ肉があるときは女将に是非とも頼んでもらいたい一品がある。“卵黄と刻みネギをまとわせる”と言ったらアレしかない。そう、ユッケだ。卵黄のマッタリした旨味とネギの辛味…そこにショウガ醤油のコクが絡まりあい、生肉の味わいに深みを与える。

焼肉園たじか…佐伯の不夜城・新町通りにドッシリと佇む名物店。焼肉や鉄板焼きのみならず色々と堪能させてくれるが、記者が次に狙っているのは、いつ入荷してくるか分からない幻のタンステーキ。女将、よろしく。









撮影場所 大分県佐伯市 焼肉園・たじか