2008年03月18日
スペインとフランスを海で味付ける
スペイン料理のひとつパエリアはピラフのように生米から調理を始める。名前の由来は調理に使われるフライパンの呼び名からきていると言われるが、灼熱の炎で炒められた食材を目の当たりにするとそれもうなずける。
味わいは塩加減を少々強めにしているため、舌に伝わる感じはチャーハンよりも鋭角。具はエビ、ムール貝、アサリ、ホタテなどがドッサリと入り、ご飯物の中では具が主役的な部類に入る。
また、パラリと炒められた飯粒は若干の硬さがあるが、焦がされた部位は“おこげ”を彷彿とさせる香ばしさで、この料理のキモといえる。まあ、過剰な期待感は持たずに、ちょっと贅沢なピラフとして食してみた方が結果は良いだろう。
次はスープ料理。世界三大スープといえばロシアのボルシチ、タイのトムヤムクン(中国のフカヒレスープとも)、そしてフランスのブイヤベースが思い出される。これまで、ボルシチ、トムヤム、フカヒレと食したことはあったがブイヤは未食だったため、今回、満を持して頼んでみた。
味わいはアッサリと仄かな酸味が感じられ、スイスイといくらでもやれる仕上がり。具もタイ、エビ、アサリ、ムール貝、ホタテとパエリアとは左程変わらないが、こちらはジンワリと味が広がってくる感じで、白身のタイはこのスープにことのほか合う。
でっ、特筆すべきはその風味。ドッシリと魚介の太いコクが口中に広がり、まるで海を飲み込んでいるような感覚。ボルシチは旨味が強くシチューっぽい感じがするが、このブイヤベースのサラリとしたスープは魚介の旨味をゴッテリ煮出した“鍋物”だ。
さあ、アナタもKOYAMA自慢の一品、ブイヤベースという名の“洋風海鮮鍋”をぜひ一度お試しあれ。
2008年01月11日
ルーク・スカイウォーカーの生家でリゾット

店内はまるで惑星タトゥイーン…。映画『スターウォーズ』、ルーク・スカイウォーカーの生家のよう。現実的にいうと地中海で良く見かけるドーム型の天井に、会話はすべて反響してしまいそうな漆喰の壁。ここは異国か…そんな趣が漂う店を今回はご紹介しよう。

ドリア、パエリア、タンシチューなどがメニューに並ぶ店は、記者の地元にはそうない。しかも、アラカルトの中にイカスミのリゾットなるものを見つけてしまうと、もう小躍りどころか大踊り。早速、注文ししばし待っていたのだが、先にも述べた“ルークの生家っぽい”感じが、待つ時間さえ長くて構わないよと思わせる。

そんなことを考えていると、灼熱のプレートで供された黒いヤツ。雑炊のようにベチャベチャした感じではなく、パラパラとしたパエリアのようだ。 墨というより炭を想像してしまう色合いにはサゲサゲにさせられるが、香ってくるチーズの香りに笑顔を取り戻す。

味わいもイカ墨の太いコクが米粒に染み込んでいるが決して塩っぱくなく、最後の一粒までやる気が失せない。焦がされたチーズの塩分だけで、イカ墨のコクを殺さない工夫が見て取れる上、トマトの酸味、タマネギの甘味、ニンニクの風味も隠し味として生きている。量も多すぎず少なすぎずで、本当に軽く平らげることが出来る。この辺もやはり女性向けだ。

さて、またまた旨い店を見つけてしまった記者…次は世界三大スープのひとつ、この店自慢のブイヤベースを狙っている。
撮影場所 大分県佐伯市 欧風家庭料理の店・KOYAMA



