2008年03月05日
イタリアの風を感じて(後編)
昨日の続き。最後は本日のパスタ、鯛のスパゲッティを食した。ここのパスタはイカスミ、ホウレン草ペースト、カルボナーラなど見た目から結構“くる”ものを食してきたが、今回のはかなりサッパリ。

味わいも軽いのかと思ったがさにあらず、ニンニクとオリーブオイルをベースにしているため全体的な仕上がりとしてはベリーオイリーで力強い。ペペロンチーノから鷹の爪のチリチリ感をなくしたやつといえば味覚を捉えることが出来ると思う。

ただ、具の味付けはそれとは逆。ブイヤベースっぽいソースで煮込まれた鯛やブロッコリーのフレーバーは優しく、旨味の広がり方はとてもユッタリだ。

でっ、このパスタにアテたのが渋味が少なくスイスイとやれるチロ・ロッソ・クラシコ・スペリオーレ。まだまだ味わいについて説明したいがイタリアンは専門外…ここから先はウンチクにてご勘弁頂く。
ワインの名前は難しいように思えるが、実は日本酒と同じ。チロは生産者、ロッソは赤(ちなみに白はビアンコ)、クラシコは歴史ある葡萄畑に認められた称号、スペリオーレは簡単にいうとアルコール度数が少し高めという意味で、覚えておくと得することが多分ある。もちろん、記者がこんなことを知っている訳もなく…シマさんグラッツェ。
さて、いつもと少し違ったリストランティーノ・シマの料理、ワイン、それにトーク。贔屓(ひいき)にしている店が力をつけていくことは喜ぶべきことなのだが…イタリアの風を感じて人間的にも大きくなったソムリエシェフに、同じ男としてちょっとだけ嫉妬した。いつかは記者も…。(おわり)
撮影場所 大分県佐伯市 リストランティーノ・シマ
2008年03月04日
イタリアの風を感じて(前編)

エクストラバージンオリーブオイル。オリーブオイルの中でも特に優れたオイルで、その名を聞いただけで“高級”な雰囲気が漂い始める。
だが、やっぱりその道のプロに話は聞いてみるものだ。現在のエクストラバージンオリーブオイルは農薬を使われているものが多く、エコな面から考えてもパーフェクトとは呼べないらしい。

でっ、今回、アジのカルパチョで使われたものは無農薬、有機栽培で作ったGatti(ガッティ)のエクストラバージン…雑味がないから素材の邪魔をせず、ただひたすらフルーティーな香りを醸し出す。もちろんオイルのもつ包み込むような舌触りは健在で、生のアジを洋食テイストにしてくれる。
また、漆黒のソースがほんの少し施されるが醤油とバルサミコを融合させたもので、塩っぱさと酸っぱさの競演も舌の上で愉しむことが出来る。

次に食したのはイタリア式のサンドイッチ、パニーノ。リコッタチーズを燻製にしたリコッタ・アフミカータ、ハムにピスタッチオを忍ばせたモスタデェラ、それに南イタリアのフレッシュチーズとサラミに、スパイシーなトマトソースが施される。
コクのあるチーズにハムとサラミが持つ旨味が重なり合う様はまさしく“欧風”。あとから追いかけてくるトマトソースのチリチリ感も特筆物で、ドッシリした味わいだけになるのを防いでいる。
イタリアでは極々“軽食”とされているパニーノ。だが、記者に言わせれば立派な酒肴で…「お~い、シマさ~ん!ワイン、もうなくなっちゃったよ~」。(つづく)
撮影場所 大分県佐伯市 リストランティーノ・シマ
2008年01月09日
イカスミとカウンタックのトリビア
欧米ではイカをクラーケン、タコをデビルフィッシュと呼んで忌み嫌っているため食用としないことが多い。ヌメヌメとした柔らかい体に多足なところが食材として認めさせないのかもしれないが、両者とも墨を吐くところが輪をかけているのかもしれない。今回は、その輪をかけた部分についてのトリビアと共にイカ墨のスパゲッティをご紹介しよう。

何も知らずに供されて旨そうに見える者はまずいない。セピア色に染まったスパゲッティはどう見ても食欲を増すものではないからだ。実は記者はコレを食したのは今回が初めてで、恐る恐るフォークに巻いて口へと運んだのだが、口に入れた途端、想像とは違った広がる旨味…コクが凄い。
これはイカ墨が持つ旨味と共に、イカのワタも利用されているのではなかろうか。マッタリ、ドッシリとコク・旨のソースがパスタに絡まり、恐ろしく後を引く味わいだ。 それから、イカ墨と共に煮込まれたイカ自体もビターな旨味があって、これは、これだけでワインのアテになりそうだ。

さて、ここでトリビア。イカ墨料理があって、なぜにタコ墨料理が存在しないのか?答えは至極簡単、不味いからである。くだんでも述べたとおり、イカもタコも墨を吐く。天敵に対しタコは墨を煙幕として使うが、イカの墨はその旨さゆえ、それ自体が身代わりになってくれるのだ。やはり、人間も魚も旨いものに目がないという点で違いはなさそうだ。

でっ、最後に今夜のワイン。ソムリエシェフが持って来たのはラ・フィオリータ・トレスコーネ・ランボルギーニ・ウンブリア・ロッソ。二度と言えないような名前だが、どこか見覚えのあるエンブレム。ファイティング・ブルが眩しいカウンタックで有名なランボルギーニ社だ。
ランボルギーニは元々、トラクターの会社だった。フェラーリにスーパーカーを作ってもらうように頼んだが受け入れられず、結局、自社で作ったのが始まりだとか。おそらくワインも、どこぞの有名なワイン蔵に断られたに違いない。
撮影場所 大分県佐伯市 リストランティーノ・シマ

何も知らずに供されて旨そうに見える者はまずいない。セピア色に染まったスパゲッティはどう見ても食欲を増すものではないからだ。実は記者はコレを食したのは今回が初めてで、恐る恐るフォークに巻いて口へと運んだのだが、口に入れた途端、想像とは違った広がる旨味…コクが凄い。
これはイカ墨が持つ旨味と共に、イカのワタも利用されているのではなかろうか。マッタリ、ドッシリとコク・旨のソースがパスタに絡まり、恐ろしく後を引く味わいだ。 それから、イカ墨と共に煮込まれたイカ自体もビターな旨味があって、これは、これだけでワインのアテになりそうだ。

さて、ここでトリビア。イカ墨料理があって、なぜにタコ墨料理が存在しないのか?答えは至極簡単、不味いからである。くだんでも述べたとおり、イカもタコも墨を吐く。天敵に対しタコは墨を煙幕として使うが、イカの墨はその旨さゆえ、それ自体が身代わりになってくれるのだ。やはり、人間も魚も旨いものに目がないという点で違いはなさそうだ。

でっ、最後に今夜のワイン。ソムリエシェフが持って来たのはラ・フィオリータ・トレスコーネ・ランボルギーニ・ウンブリア・ロッソ。二度と言えないような名前だが、どこか見覚えのあるエンブレム。ファイティング・ブルが眩しいカウンタックで有名なランボルギーニ社だ。
ランボルギーニは元々、トラクターの会社だった。フェラーリにスーパーカーを作ってもらうように頼んだが受け入れられず、結局、自社で作ったのが始まりだとか。おそらくワインも、どこぞの有名なワイン蔵に断られたに違いない。
撮影場所 大分県佐伯市 リストランティーノ・シマ
2008年01月08日
仄暗さが心地よいワインレストラン&バー

記者が行きつけのイタリアン、リストランティーノ・シマ。店内に入るとシットリ落ち着いた雰囲気で、光と仄暗さが織り成す味付けは、とても高級感が漂っている。
真っ先に目に入るバックボードは、自らのライティングによりワイングラスに命を与え、まるで心臓部のように誇示してくる。

カウンターに座るともう一つ演出が施されている。スポット。ひと際輝く円形のスポットライトに目を奪われる。そこだけがハッキリ、クッキリ・・・まるで、一品ひとしなの料理に用意されたステージのようだ。

カウンターの広さもユッタリとしていて食事をするのも苦にならない。L字型に曲がったフォルムも他の客との一体感が出て非常に良い。
“ひとり”でも“ふたり”でも、満足すること間違いなしのワインレストラン&バーをぜひ体感して欲しい。ちなみに記者は“ふたり”で体感した。(←そういう事にさせて下さい;)
撮影場所 大分県佐伯市 リストランティーノ・シマ



